こツイッターに連続投稿したのをまとめました。
誤字脱字だらけですが、脳内変換して読んでいただければ幸いです。
ピートの見解については、2011年にスーパーボックスセットが発売される際、元ピートのウェブサイトの管理人で、ザ・フーの歴史本も書いているマット・ケント氏が行ったインタビューを許可を得て翻訳したものから抜粋しています。
「四重人格」には英語ネイティヴでも、英国人以外だとおそらく気がつかない環境音が入っています。(実際、数十年来のファンで英国人でもあるマット自身すら気づいていませんでした)上記インタビューでは、ピートからそれについて回答があり、なかなか面白いインタビューだったのですが、著作権の都合上、ここに全て載せられなくて残念です。音の正体を知っていれば、この作品をより深く味わえると思います。いつか形を変えて、分かっていることをシェアできればと願っています。
また、サンフランシスコ在住の音楽研究家リッチー・アンターバーガー氏の著書「Won't Get Fooled Again: The Who from Lifehouse to Quadrophenia」には、ピートとオリジナル・ステレオ・ミックスを施したロン・ネヴィソンのインタビューがあり、それも参考にしています。
吸い雲@maruomarukido様より引用のご許可を頂きましたので、「四重人格」のミキシングとマスタリングについて後ほど連続でツイートします。
お目汚し致しますことを予めお詫び申し上げます。 https://t.co/aWjggiAADU— Thewhojp (@TheWhoJPFan) April 3, 2019
iTunesのは詳細不明ですが、殆どの発売はオリジナルステレオミックスとピートの義兄弟ジョン・アストリーによる96年リマスター版の二つが元になっています。11年はオリジナル版を「アストリーの新リマスター(多分iTunesのデラックス)+ボブ・プリデンの5.1用リミックス」でボックス化されました→ https://t.co/e4e68dnKxF
— Thewhojp (@TheWhoJPFan) April 3, 2019
12年は国内盤SHMで、オリジナルミックスよりSA-CD用にトランスファーしたDSDからダウンコンバート(企画処理)され、13年はその紙ジャケ化ではないかと。上記の解説はハイレゾ用ですが、同じく12年版のDSDマスターからです。14年iTunesスーパデラックスはGaffenなので海外ハイレゾ用のiTunes仕様では→
— Thewhojp (@TheWhoJPFan) April 3, 2019
この解説とは異なりますが、ピートは当時の状況には不満でも、オリジナルのロン・ネヴィソンとのステレオミックスには満足だと思います。ヘヴィーでアグレッシブだと言い、だからこそ、次の「トミー」サウンド・トラックもネヴィソンに任せ、自ら製作総指揮した11年ボックスセットもオリジナルを使用→
— Thewhojp (@TheWhoJPFan) April 3, 2019
私見ですが、ピートはソングライターとしての幅広い技量を示したいのであって、ファンがザ・フーに望むようなライブの激しい演奏をレコードに求めていないのかも、と。四重人格は環境音やワグナーも取り入れた野心的な作品で、演奏より楽曲そのものを重視し、各メンバーやファンとは視点が違うのでは→
— Thewhojp (@TheWhoJPFan) April 3, 2019
実際ピートは「ライブ・アット・リーズ」でライブの名声が定着してしまったけれど、比較のためアルバム「トミー」の大人しさとライブでの激しい「トミー」が全く違うことにも着目して欲しいとも言っています。自分の後世に続くことも視野に入れた作品とバンドのレコードとしての完成度の違いというか→
— Thewhojp (@TheWhoJPFan) April 3, 2019
このアルバムに限らず、一方、リスナーは聞き慣れたのを好むようで、世界中でいつも意見は不一致。(カモメがない、豚がない、汽笛がない、ドラムのオーバーダブがずれている等)海外ファンに評判がいいのは96年のゴールド版、96年の日本版でしょうか。ピート自身はボブ・プリデンの5.1がお気に入り→
— Thewhojp (@TheWhoJPFan) April 3, 2019
それでも、ネヴィソンとのオリジナルには敵わないと。73年当時の状況は、ロジャーのクレームでグリン・ジョーンズが抜け、ピートの(ロニー・レインの)モバイルスタジオ用に米で雇われたロン・ネヴィソンが渡英し、サウンド・エンジニアに。最初は8トラック分しかなく、その分のギャラしか払われず→
— Thewhojp (@TheWhoJPFan) April 3, 2019
レコーディングと同時にスタジオ建設、ツアーと全く時間が取れない状況に加え、頼りになるはずだった元マネージャーのキット・ランバートもクレジットされているものの、薬物中毒と使い込みで実際はノータッチ。その緊張感も込みで「不朽の名作」なのは間違いありません!
— Thewhojp (@TheWhoJPFan) April 3, 2019
ピートがインスタグラムであるユーザーに付けたコメントによると、キット・やグリン・ジョーンズは、レコーディング時、キースのシンバルを取っ払っい、その後にオーバーダブしていたと。両者がいなくなり、当時不足したかもな(?)オーバーダブは、11年にレイチェル夫人のドラマーが加えています。
— Thewhojp (@TheWhoJPFan) April 3, 2019