クリス・スタンプ
1942年7月7日生まれ、2012年11月23日没。
1964年〜1970年代にかけ、キット・ランバートと共にザ・フーのマネージャー。
兄は俳優のテレンス・スタンプ。
先日亡くなった元プロダクション・マネージャーのマイク・ショウ、現在のマネージャー、ビル・カービシュリーとは元同級生。
ザ・フーの作品にクレジットされている最後の作品は『四重人格』。
【キット・ランパートとの出会い】
1963年、シェパートン・スタジオで映画製作アシスタントとして出会い、英国ポップ・ミュージック・ブームの映画を作ろうと決意。
【ザ・フーとの出会い】
クリスはキット・ランバートと二人でその映画を作るために、新しくてまだ知られていないバンドを探していた。
ピーター・ミーデンをパブリシストに据え、バンドは戦略的なモッズのアイコン「ハイ・ナンバーズ」としてレイルウェイ・ホテルで演奏していたのをキット・ランバートが見つけ、クリスを呼んだ。後に製作された映画の現存する唯一のコピーはロジャーが所有している。
その後スタンプとランパートがミーデンにマネージャー権獲得のために支払ったのはおよそ£200。
まだロックン・ロールに機が熟していないイーストエンドにターゲットを絞った初期のザ・フーの財政状況は厳しく、クリスはカーク・ダグラス主演『テレマークの要塞』のアシスタント・ディレクターとして得た給料の殆どをノルウェイからイギリスへ送っている。
1974年、金銭トラブルからクリスとキット・ランパートに代わり、ロジャーのソロ・アルバム『ダルトリー』(1973年)でロジャーの個人マネージャーとなったビル・カービシュリーがマネージャーとなる。しかし、ケン・ラッセル映画『トミー』(1975年)ではエグゼクティブ・プロデューサーとしてクリスもクレジットされている。
1976年には米国へ移住。精神療法士として働き、50代になってから大学へ進学、資格を得る。レイキマスター。イーストエンドへの愛着は終世続き、ニューヨークと二つの個人診療所を開いていた。「The Sanctuary of The Beloved」というスピリチュアル団体に所属。二度目に結婚した婦人の友人アミー・ゼルナーのスピリチュアル・アートやジュエリーのスタジオ活動にも協力。依存症患者を救う会の他、各種慈善活動にも熱心に取り組んだ。
ロジャーとは親交が続き、1994年のロジャーの『ザ・ミュージック・オブ・ピート・タウンゼント&ザ・フー』CDにはサンクス・クレジットが添えられ、また2008年のケネディ賞授賞にもロジャーのゲストとして夫妻で招かれている。
資料:「A Who's Who」「Who I Am」(ピート・タウンゼント)「THE ENCHANTED WORLD of Amy Zerner & Monte Farber」(facebookページ)他
Twitterより。@AmyZerner(クリス・スタンプ婦人の友人)