2012トミーツアー


Roger Daltrey Japan Tour 2012

[東京公演1]
東京国際フォーラムA 2012年04月23日

Set List セットリスト
Tommy Set トミー・セット

I can see for miles 恋のマジック・アイ
The Kids Are Alright ザ・キッズ・アー・アールライト
Behind Blue Eyes ビハインド・ブルー・アイズ
Days of light
The way it is (Simon)
Who Are You フー・アー・ユー
My Generation (Blues Version) マイ・ジェネレーション(ブルース・ヴァージョン)
Young man blues ヤングマン・ブルース
Baba O' Riley ババ・オライリー
Without your love ウィズアウト・ユア・ラヴ
Blue, Red and gray ブルー・レッド・アンド・グレイ

 

【東京公演2】

東京国際フォーラムA 2012年04月24日

Set List セットリスト
Tommy Set トミー・セット

I Can See For Miles 恋のマジック・アイ
The Kids Are Alright (expanded version) ザ・キッズ・アー・アールライト(ロング・ヴァージョン)
Behind Blue Eyes ビハインド・ブルー・アイズ
Days Of Light ディズ・オブ・ライト
Going Mobile ゴーイング・モバイル
Who Are You (with additional intro and base solo) /Mannish Boy /My Generation フー・アー・ユー/マニッシュ・ボーイ/マイ・ジェネレーション
Young man blues ヤングマン・ブルース
Baba O' Riley ババ・オライリー
Without your love ウィズアウト・ユア・ラヴ
Blue, Red and gray ブルー・レッド・アンド・グレイ

 

【横浜公演】

神奈川県民ホール 2012年4月27日

Set List セットリスト
Tommy Set トミー・セット

I Can See For Miles 恋のマジック・アイ
The Kids Are Alright ザ・キッズ・アー・アールライト
Behind Blue Eyes ビハインド・ブルー・アイズ
Days Of Light ディズ・オブ・ライト
Going Mobile ゴーイング・モバイル
Who Are You フー・アー・ユー
My Generation マイ・ジェネレーション
Young man blues(+a couple of verses from Water) ヤングマン・ブルース(ウォーターの歌詞付き)
Baba O' Riley ババ・オライリー
Without your love ウィズアウト・ユア・ラヴ
Blue, Red and gray ブルー・レッド・アンド・グレイ

 

【尼崎公演】

尼崎アルカイック・ホール 2012年4月28日

Set List セットリスト
Tommy Set トミー・セット

I Can See For Miles 恋のマジック・アイ
The Kids Are Alright (expanded version) ザ・キッズ・アー・アールライト
Behind Blue Eyes ビハインド・ブルー・アイズ
Days Of Light ディズ・オブ・ライト
Going Mobile ゴーイング・モバイル
Who Are You フー・アー・ユー
Mannish Boy マニッシュ・ボーイ
My Generation マイ・ジェネレーション
Young man blues(+a couple of verses from Water) ヤングマン・ブルース(ウォーターの歌詞付き)
Baba O' Riley ババ・オライリー
Without your love ウィズアウト・ユア・ラヴ
Blue, Red and gray ブルー・レッド・アンド・グレイ

 

【名古屋公会堂】

名古屋市公会堂 2012年4月30日

Set List セットリスト
Tommy Set トミー・セット

I Can See For Miles 恋のマジック・アイ
The Kids Are Alright (expanded version) ザ・キッズ・アー・アールライト
Behind Blue Eyes ビハインド・ブルー・アイズ
Real Good Lokking Boy リアル・グッド・ルッキング・ボーイ
Days Of Light ディズ・オブ・ライト
The Way It Is ザ・ウェイ・イット・イズ
Who Are You フー・アー・ユー
Mannish Boy マニッシュ・ボーイ
My Generation マイ・ジェネレーション
Young man blues (with the first verse of Water) ヤングマン・ブルース(ウォーターの一番の歌詞付き)
Baba O' Riley ババ・オライリー
Without your love ウィズアウト・ユア・ラヴ
Blue, Red and gray ブルー・レッド・アンド・グレイ

 

■日本公演及び日本、日本のファンについてのロジャーの感想やメッセージは公式サイトのロジャーのメッセージにもあります。(和訳はフェイスブックで公開中)

トミーツアーのミドルセックス大学の学生達とロジャーによる新スクリーン製作プロジェクトの経緯は公式サイトウェブマスターのブログへ。

ロジャーが今も『トミー』にこだわる理由

ロジャー・ダルトリー・インタビュー(Youtube)

今回のツアーでアンダーチュアのみ演奏しない理由他 (Youtube) -和訳はfacebookの日本語ページへ

■ツアーに先んじて放映されたテレビ番組

ベスト・ヒット・USA
BS-TBS Song To Soul
洋楽天国 (TVK)

 

 

ロジャー・ダルトリー『トミー』ツアー2012 感想

今回のトミーは、ザ・フーが昔ライブで再現していたものや、ケン・ラッセルによって映画化されたものとは違い、限りなく作曲時に近づけた「ロック・オペ ラ」を意識したものだ。
これはネットに流れたロジャーのインタビューや、日本で放送された特集番組からも既に分かっていた。

来日前に発表されたイタリアのネットテレビでも、若い時に教育を受けていたら、広い音域や声量ゆえにオペラ歌手の可能性もあったと発言していたロジャー。

その言葉通り、今回のトミー全曲再現は随所にオペラの手法が施された、ロック・オペラの集大成とも呼べるものだった。

薄暗く青白い光の中、『序曲』が高まりを見せ、脇に立つ登場人物の歌が舞台の始まりを告げる。

『IT'S A BOY』で大きなドラの音と同時に「A SON! A SON!」と脇から歌声が上がり、ロジャーにスポットライトがあたる。

素晴らしく豊かな声で叙情的に歌い上げられる『1921』。

期待と不安を抱かせつつ、いよいよ舞台と客席が一体となったアメージング・ジャーニーが始まるのだ。

各公演ごとに気付いたことを挙げると;

まず、最前列左側に集結したロジャー・ボーイズ達に惜しみない拍手を送りたい。
彼等の素早いスイッチ・オンにより、このツアーがより豊かで愛に溢れたものになったのは間違いない。
オリンピックの聖火リレーの如く、翌日以降の公演にこの幸福な一体感が各公演の観客に手渡されていったのだ。

ツアー直前にバイク事故により手首と足首を骨折したベースのジョン・ボトンに代わり、西海岸から急遽、元ユニオンのベース、ジェイミー・ハンティングが参 加。ひどい時差ぼけでありながら2日間で40数曲を覚えるという荒技をやってのけた。

実のところ、この日まで、ロジャーの歌唱中に見せる「ポインティング(指差し)」は単なるアクションか、癖で、特に意味がないのだと考えていた。だがこれ は、サポートやテック・スタッフに「入り」のタイミングの指示を出しているのだとわかる。ジェイミーにもはっきりわかるよう、今回はやや後ろ向きに大きく 「ポインティング」を行ない、中だるみのないよう全曲を引き締めていた。

ジェイミーをサポートすべく、サイモンとフランクも常に「入り」のタイミングを教えながら、ドラムのスコットも上手く導き、どのメンバーもカバーし合って いた。

(thewho.comに掲載されたこの日の管理人の英文レビューはこちら

前日のロジャーのソロ曲ではかなり苦戦していたジェイミーのベースだが、かなり改善されていた。良く聞けば、さすがヘヴィメタ系出身だけあって、ジョ ン・ エントウィッスルが狙ったもの(ピアノ低音部を肘でついた音)に近いヘヴィな低音も響いている。技術的にはまだ判断できるほど聞き込んでいないが、音の重 厚さで言えば、かなりフーの曲に合っているかもしれない。

イン・イヤー・モニターの不都合により、『大丈夫かい?(Do You Think It's Alright?)』でやり直し。

他のツアーでは『リリーの面影』前に定番だったステージ・バンター、ジョンの声が一夜で低くなった話を『恋のマジック・ アイ』の前に持ってきて、ハーモニーの重要性に触れる。

間違いなく今回のツアーで最高のパフォーマンスだったと思う。『恋のマジック・アイ(I Can See For Miles)』でやり直しがあるものの、それすらもフル・スロットルへの序章となり、残りの曲の糧となった感がある。そうでいて、ロジャーが公式サイトの ビデオインタビューで答えていたように、アドレナリンが放出しても決して独りよがりにはなっていない。プロとしての確固たる視点で、客席との一体感に満ち たステージは、まさしくベテランならでは。トミーツアーにおけるフランクのミュージック・ディレクターとしての手腕があますことなく輝いていた。

果敢に難局に立ち向かっていたジェイミーもこの日は少しリラックス。トミーを演じること自体に余裕を感じさせるステータスをフェイスブックに残していたよ うだ。実際、『フー・アー・ユー』では、短いながら本ツアー前のアコースティックバージョンとも異なるイントロを加える余裕がバンド全体にみられた。

〆のBlue, Red, and Grayのステージ・バンターでは、日本公演では初めて、それまでのツアーでは定番だったジョンや英国労働者階級と管楽器音楽に触れ、前2日の東京公演の 時差ぼけネタとは異なるゆとりも感じさせた。

いつもの最後のロジャーからの「Be Lucky!」も一際大きく、余韻の残るステージだった。舞台の去り際には客席からロジャーにたくさんの花束が手渡され、握手が期待できない後方の席から も花束が舞台に向かって投げ込まれた。ロジャーを愛して止まないファンと、スーパースターでありながら常に謙虚でファンに大きな愛と感謝を忘れないロ ジャーが、しっかりとこの日本の地で結ばれた瞬間だった。

もはやテンプレと化したフランクの通訳はハプニングに弱い。『デイズ・オブ・ライト』の前、ロジャーはいつも「14歳で工場で働いた」と言うのが、今回 は 「ウィークエンドの48時間」のことを語っていたのに、訳はそのまま。実際は曲の準備もあって、通訳に集中していられないだろうに、日本公演のために色々 してくれたのが伺え、有り難かった。楽屋でも積極的にファンと交流していた印象が強い。

この日秀逸だったのは『Mannish Boy』。2010年暮れの「ジュールズ倶楽部」でのパフォーマンスが評判を呼び、脚光を浴びたが、昔から好んで歌っていた曲でもある。ブルース・シン ガーとしてのルーツを彷彿とさせ、渋い仕上がりは今のロジャーの声に実に合っている。

ロジャーがモーズ・アリソンのオリジナルの歌詞に「got」を加えた『ヤングマン・ブルース』では、最後に『ウォーター』の歌詞の一節をのせた。2006年から2009年の『マイ・ジェネレーション』から『クライ・イフ・ユー・ウォント』になだれ込むバージョンが最初に試みられたのは確かドイツだったと思 うが、その時のことを思い出す。目の前で起こっているときは気がつかなかったが、冷静に観客の反応を確かめていたかもしれない。

『ババ・オライリィ』では観客との対話を楽しむかのようにマイクを客席に突き出し、観客も当然のようにそれに応えていた。

公演終了後はファン有志が13名集まり、熱きザ・フーへの想いを語り合い、楽しく有意義な時を過ごせたと思う。今回はツアー直前まで準備ができず小規模な 会になったが、楽しみにして下さる方がいる限り、次回は記念に残るような大きな企画にも挑戦したい。

ウドー大阪キャッチコピー:
「稀代の名ヴォーカリストが現代に贈る、名盤『TOMMY』の再演とThe Whoのベスト・ヒット・ライブが実現!」

ロジャーのサイン。

Roger Daltrey Autograph
オフ会の景品、サイン色紙。
「カタカナも書く?」とフランク・サイムズ。

本公演を終えてすぐにアメリカへ向かい、「ティーンエイジ・キャンサー・トラスト」のアメリカ版、「ティーンエイジ・キャンサー・アメリカ」のプロモー ションのためにテレビ番組出演という強行スケジュールだったが、演奏中は最後に持てる力のすべてを観客に与えてくれたと思う。

個人的なハイライトはサイモ ンによる『The Way It Is』だった。東京公演第一日目以外は『ゴーイング・モバイル』に差し替えられてしまったが、ロジャーが言った通り、サイモンが書いた中では最高の曲かも しれない。

ロジャーはプロモーターのウドーにも謝意を示し、フランクの帽子を奪い、被ったままで『ブルー、レッド、アンド・グレイ」を歌い、「Thank You, Japan! Be happy, be healthy, and be lucky!」と日本公演を締めくくった。

microphone

マイク・オークション

個人的な本ツアーの思い出。東日本大震災の復興に役立てるようにと、東京公演第2回目で使用したマイクをその夜にロジャーが寄附してくれた。

既にオークションは終わったが、温かい日本へのメッセージはいつまでも心に残る。ロジャーの機転と寛大さ、そして信頼してこんなに大切なものを託してくれ たことに感謝したい。

ロジャーのミュージシャンとしてはもちろんだが、俳優としても並々ならぬプロとしての手腕に驚かされた場でもあった。公開した映 像は最低限の編集を施してある が、元々、撮影のための打ち合わせも場所もないような状況で、的確に一番採光を確保できる場を見極め、タイムキーパーもないまま、ほぼ30秒で、素人のコ ンデジによる撮影を上手く導いてくれた。

マイク(SHURE Beta 58A)は予想以上にみっしりと重く、これを振り回すのは決して楽ではないことを知らされた。

又、いつもながらのthewho.comに よる全面的な協力にも感謝する。
公式サイトのニュース・ページの他、公式facebookや公式 Twitterでも取り上げてもらい、海外のメディアにも大きな反響を呼んだ。

日本のフー・ファンの皆さん、日本の皆さん、他の国も皆さんのことを思っていますよ。昨年は大変でしたね。歌手はあげられるものが少ないんだけど、このマイクは、このツアーの、今夜の東京公演で使ったものだと思います。声帯はあげられないけど、汗ならね(笑)オークションにかけて少しお金にして下さい」

 


The WhoではなくDaltrey仕様。長いソロツアーを物語っている。

 

雑感

本ツアーは個人的に「偶然という名の必然」が至るところに散りばめられたかのような出来事が続き、文字通りの「アメージング・ジャーニー」であった。し か もそれが周囲を巻き込み、らせん状にスパイラルしながら、誰もが何処へ続くのかわからないまま、ツアーが終わった後もなお、その存在の余韻を感じるのだ。

細かいことを言えば泊ったホテルの部屋が「1921」号室であったり、東京公演後にロジャーが寄附してくれたマイクの買い手とお互いに気付かず出会ってい たのを、後にthewho.comを見た買い手から知らされたときは、あまりの偶然に涙が出そうだった。

今までのどこか停滞したフー・サークルから一歩抜け出し、国を超えた新しい人と人の繋がりに結びつく気がしてならない。それがロジャーという人物を長年追 い、彼 の精神的なものの見方、考え方を興味深く観察してきた結果だとしたら、こんなに面白いことはない。明らかに 「A new vibration」を感じたのだから。

『トミー』のテーマのひとつには、「再生」があると思う。今の日本にぴったりだ。早い段階のプロモーションでこれに関しても取り上げられていたら、と残念 な気 がする。

バンドの面々も技量もさることながら、親しみやすく、好感度が高かったことも記しておく。各メンバーのfacebookステータスからも日本への愛情が伝 わって来る。

『トミー』という壮大なオペラを引っさげ、常に未来を見据える、伝説のシンガー、ロジャー・ダルトリーがこの日本にやってきてくれた。
それだけでなく「日本滞在の一分一秒を 愛して止まない」と惜しみない愛情を日本に示してくれた。

勇気と愛をありがとう、ロジャー。
いつの日か必ずまた日本に来て下さい。


Be Luckyと書かれたサイン。

投稿日:2012年7月1日 更新日:

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