ランバート&スタンプ


Lambert&Stamp

ザ・フーの初期のマネージャーであるキット・ランバートとクリス・スタンプを描いた2014年ドキュメンタリー映画。ロックに縁のない二人がザ・フーという制御不能なバンドを話kさとアイディアを駆使してマネージメントし、最初の目的を果たすことなくバンドを去る・・・。

こちらも併せてご覧ください。

映画「ランバート&スタンプ」第一回 キット・ランバートとクリス・スタンプのバイオグラフィー

映画「ランバート&スタンプ」第二回 ザ・フーのマネージメントに携わった人達

映画「ランバート&スタンプ」第三回 映画パンフレットの訂正及び補足

監督・撮影:ジェームス・D・クーパー

出演:キット・ランバート 

   クリス・スタンプ

   ピート・タウンゼント 

   ロジャー・ダルトリー 

   ヘザー・ダルトリー

   テレンス・スタンプ(特別出演)

提供:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

アメリカ/2014/120分/英語/モノクロ・カラー/ドキュメンタリー (映画公式サイトには2015年とありますが、実際は2014年作品です)

「ランバート&スタンプ」2017年現在配信サイト 

TSUTAYA

http://movie-tsutaya.tsite.jp/netdvd/vod/artDetail.do?pT=0&titleID=8002825118&sc_ext=tsutaya_movie_musbutton

クランクイン!

http://video.crank-in.net/10004521?ui_medium=banner&ui_source=webfilm&ui_term=module10_03

U-Next

http://video.unext.jp/title/SID0027114?feid=FET0001801&fety=AFT&fepf=1

ここからは独断と偏見による感想です。冷静さに欠けています。

正直言って、日本での映画公開は他の国とまるで違うアプローチだったため、それまで海外版ブルーレイで鑑賞していたのと全く違う印象に戸惑ってしまいました。

劇場に展示されたニセモノのサイン、国内芸能人による誤った情報のパネル版、主役の二人が手掛けたトラック・レーベルに全く関係ない日本国内盤ディスコグラフィー、登場人物でさえ正確に把握されていないパンフレット、もう何年も前に既に和解しているのに、「ロジャーとキットの再会がハイライト」と解説する映画日本公式ウェブサイト。すべて長年ザ・フーを追いかけているファンなら知っていることなのに、フー・ファンをターゲットにしながらフー・ファンを見過ごしているような、「キットとクリスの物語」が「日本音楽業界の物語」に変わってしまったかのように思えたのです。

実際の映像も、字幕の字数制限で仕方ない面もあるでしょうが、映画が始まってすぐの「(音楽としての)ダブル・エンディング」だと思っていたのが「電線の両極」になっているし、「中流階級と労働者階級(原文だと前者と後者は同格のandで結ばれている)」も、まるで英労働者階級を3段階に分けているかのごとく、「『中流の』労働者階級」になっていて、もうそこで字幕を見るのはやめてしまいました。その後に発売された国内盤ブルーレイも入手していません。よって、ここに記しているのは一人の口うるさいファンのぼやきでしかありません。

 映画の内容自体については、「ボーダーを超える」時代を描いているのに、監督がアメリカ人であるせいか、この映画がイギリスの階級制度、特に近年の上流社会の定義の曖昧化について全く触れていないのが気になりました。キットが上流階級出身であることにハイライトを当てすぎて、映画の中でも使われているキットが打ち出したメッセージ「ロックが階級の壁を打ち破った」がちゃんと伝わってこないのです。よって映画とは異なる意見を個人的に持っています。

せっかくの1964年前後という時代を描くとき、なぜキットとクリスが同じ職業になったのか、なぜキットがヴェニスで「Baron(男爵)」と名乗っていたのか、それにも触れられていれば、この時代ならではのチャンスとビジネスの行方、その流れに乗ろうともがいた二人の主人公の様子が一層伝わるのではないかと、中途半端な印象が否めません。

全体的に故人であるキットからの視点も盛り込まれていれば、もっと「かつてならコンプレックスを持つ層」が「ボーダーを超える」時代を浮き彫りにし、ザ・フーがシェファーズ・ブッシュの小さな会員クラブからスタジアムへとスターダムを駆け上がる様子が具現化したのではないか、と独断と偏見で言ってみます。

経済的な視点による彼らの階級はこちら

投稿日:2017年3月13日 更新日:

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