ザ・フーの歴史


【ザ・フー50年】

ザ・フー(The Who)は1964年2月、ロンドンのシェファード・ブッシュで結成されたブリティッシュ・ロック・バンド。
「世界で最も偉大な音楽的影響力あるレコーディング・グループ」と賞賛されるバンドのひとつであると同時に、そのエネルギッシュでエッヂの利いた、爆音鳴り響くパフォーマンスや楽器を破壊する自己破壊芸術から「史上最高のライヴ・ロック・バンド」とも呼ばれる。

オリジナルメンバーはロジャー・ダルトリー(リードヴォーカル、ハーモニカ、タンバリン)、ピート・タウンゼント(リードギター、ヴォーカル)、ジョン・エントウィッスル(ベース、ヴォーカル、管楽器)、キース・ムーン(ドラムス)。

前身はロジャー・ダルトリー率いるディトアーズ。ザ・フー結成の同64年2月、広報担当のピーター・ミーデンにより外見にモッド・カルチャーを取り入れる戦略が敷かれ、バンド名もそれに伴い「ハイ・ナンバーズ」となるが、64年11月にまた「ザ・フー」に戻る。

1965年に発売された『アイ・キャント・エクスプレイン』でイギリス・ヒット・シングル・チャートのベスト10入りを重ね、アルバムは『マイ・ジェネレーション』でベスト5アルバム入り。ステージで楽器を破壊する自己破壊芸術の先駆者として英国で人気を博す。

1967年にはアメリカでも『アイ・キャン・シー・フォー・マイルズ』が初めてベストテン入り。

1969年、『トミー』がアメリカで初めてベスト5アルバム入り。続いてハードロックを時代の主流にしたと評判の高い『ライヴ・アット・リーズ』(1970年)に続き、『フーズ・ネクスト』(1971年)、『四重人格』(1973年)、『フー・アー・ユー』(1978年)といったスタジオ・アルバムが発売される。

1978年9月7日、アルバム『フー・アー・ユー』発売後わずか三週間で、キース・ムーンが薬の過剰摂取により亡くなり、「スモール・フェイセス 」や「フェイセズ」に在籍していたケニー・ジョーンズがその後を継ぐ。
ケニーの加入後は1983年の解散まで、『フェイス・ダンシズ』 (1981年) 、『イッツ・ハード』 (1982年)の二つのアルバムを発表。

解散後は「ライヴ・エイド」(1985年) や「25周年ツアー」(1989年)、「『四重人格』ツアー」(1996ー1997年) といった折りに再結成を果たす。

2000年、ロジャー、ピート、ジョンのサヴァイバルメンバー3人によって新作レコーディングの話が再浮上するも、2002年、ツアー直前になってジョン・エントウィッスルがコカインによる心臓発作で死亡、企画は一旦保留。一方ツアーはピノ・パラディーノ(ベース)がサポートメンバーに加わり続行された。

2004年には「ロック・オデッセイ」に出演、待望の日本公演を果たし、往年のファンを感涙させる。

その後2006年にロジャーとピートの二人に加え、スタジオ・ミュージシャンらが参加し、ザ・フーとしては24年ぶりに新作『エンドレス・ワイヤー』(2006年)が発表された。

2006年〜2007年、2008年〜2009年にワールドツアーを行い、本格的再始動。

2008年にスーパーボウルのハーフタイムショーでパフォーマンス、日本単独ツアー。

2012年にはオリンピック閉会式でトリを務め、その後『四重人格』北米ツアーを行ない、12月には「12-12-12ハリケーン・サンディ救援コンサート」で20億人と言われる視聴者に向けてパフォーマンス、話題をさらった。

 

The Who公式Facebookページで行われている50周年企画「50 Years Of The Who」に関する投稿を集め、Flipマガジンにしました。

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出来事

【ザ・フーの2012年】

1月 ロジャー、『トミー』日本ツアー発表
2月 5:15ビデオコンテスト受賞者発表
3月 ロジャー、『トミー』イタリア/フランス・ツアー
ピート、バディ・ホリー・ギター財団で受賞
ロジャー、TCTでポール・ウェラー、ケリー・ジョーンズ、エミー・マクドナルド、ロン・ウッドらと競演。
最終日のマッカートニーの舞台にも加わる。
4月 ロジャー、『トミー』日本ツアー
5月 ロジャー、ティーン・キャンサー・アメリカをサポートするため日本ツアーから直接米国入りし、「ジミー・キンメル・ショー」に出演、演奏も披露。
ピート、友人でもあるデス・マッカナフの受賞を祝うためオタワ入り。
ピート、ジェフベックとオーケストラ版『愛の支配』で競演。
6月 『四重人格』ドキュメンタリーが一夜限りで米国で上映。
7月 ザ・フー『四重人格』北米ツアー発表。
ロジャー、ミドルセックス大学より名誉学位を授与される。
8月 ザ・フー、オリンピック閉会式でパフォーマンスを披露。
9月 ピート、レス・ポール賞を受賞。
10月 ピート、自伝発表に伴い、サイン会やテレビ出演。
米FOXテレビの野球ワールド・シリーズでザ・フーがフィーチャーされる
米VH1クラシックテレビ局でハロウィーンに大々的なザ・フー特集が組まれ、WHOlloweenと紹介される。
11月 『四重人格』北米ツアー、スタート。
「Whovember 」と呼ばれるリリース・ラッシュ。
ティーン・キャンサー・アメリカ、本格始動。
12月 『12/12/12 コンサート・フォー・サンディ・リリーフ~ハリケーン「 サンディ」復興支援チャリティ・コンサートに出演。

投稿日:2013年1月13日 更新日:

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