アン・オックスズ・テイル


An Ox's Tale

ジョン・エントウィッスル・バンドのドラマーで、ジョン・エントウィッスル財団を運営するスティーブ・ルァンゴーがプロデュースした作品。

貴重なプライベート映像、ピートによる音楽的解説が観られ、何よりもジョンの存命時のインタビューが胸を打つ。短所としては、製作陣が米国人でジョンのバンド関係者ではあるが、ザ・フーの歴史には詳しくないのだろうか、インタビューの合間に挿入した史実にところどころミスがある。

(ジョンとサウンド・エンジニアのボブ・プリデンが出会ったパブが同名の別のパブの映像になっている等)

また、フーに詳しい方の監修がなかったのか、国内盤の字幕もお粗末なのが残念です。

(「パイ・スタジオ(Pye Studios)」が当時存在もしていない「イール・パイ・スタジオ(Eel Pie Studios)」になっている等)

とはいえ、ミュージシャン側の視点で製作されている利点として、ザ・フーの中で唯一正式な音楽教育を受けたジョンの物理的アプローチにも触れられている点は興味深い。

当時のピートのインタビューは、後に映画「アメージング・ジャーニー」にも収録されていますが、ザ・フーの音楽の基本である「和声」を知る証言でもあり、いつか全編公開される日を望みます。

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