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ザ・フー単独来日10周年〈2008年のアメージング・ジャーニー〉

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■ザ・フーのライブ経験の有無(2018年11月3日調べ)
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2018年11月はザ・フー単独来日から10周年。

今も公式サイトに関わる身としては、ああすれば良かった、こうすれば良かった、と後悔することばかりですが、その経験を次に活かしたいと思いつつ、もう10年も経ってしまったことに、驚くばかりです。

以下はその怒涛のツアーのことを、10年後の今の記憶で書いています。かなり個人的で、客観性に欠け、読む方によっては違和感を感じる場合さえあるかもしれませんが、当時のことを思い出して、懐かしんで頂き、コメント欄に当時の思い出をシェアして下されば幸いです。

11月13日大阪城ホール
大阪城ホールは、会場に設置された立て看板の前でファンが記念写真を撮っていて、みんな幸せそうでした。

当時病気で、手術から一ヶ月も経っていなかったため、新幹線で大阪に着いただけで体力的に限界。見かねた宿泊先ホテルが車椅子を手配して下さったので、会場にも車椅子用の対応をお願いをすることに。

会場の方はとても親切で、裏口で待機していると、会場だけでなく、物販へも案内して下さいました。そこへ急に車椅子に立ちはだかるようにして、全く知らない方が「ピート・タウンゼントがさ、・・・ホテルで機嫌良かったよね?サインしてさ・・・」と、一方的にニコニコとピート情報を伝えてくれたのですが、今でも何が起こったのか、よくわからないままです(笑)反応薄すぎて悪いことをしたかもしれません。

この日はピートが「ここにいられて嬉しい、ヨコハマ!」観客のブーイングを受けて「・・トーキョー!」高まるブーイングでやっと「ああ、そうだ、そうだ、オーサカ!」とファンをニヤリとさせる挨拶。

「ジャンプしろだのニンジャやれだの言われても、俺、ジャンプするには年とりすぎちゃったからさ」と言って控えめにジャンプ。また笑いをとる。

「日本に戻ってこられて嬉しいね。本当に大好きだよ。なんで40年もかかっちゃったのかわかんないけどさ、とにかく、ここにいるよ」と嬉しいことを言ってくれます。

「リアル・グッド・ルッキング・ボーイ」は大阪公演だけセットリスト入り。ロジャーが「歌手になりたい動機になった人物に捧げる。エルヴィス・プレスリーだ」と紹介。
この夜一番印象に残った曲です。

「ババ・オライリィ」が終わると、ロジャーが「あっちで技術的に問題があるようだ。お前らは聞こえるかもしれないが、俺は聞こえない」というと、ピートがちょっと試すようにギターを少しかき鳴らす。「ほんの時々だけど」とロジャー。「モニター・システムが途切れる」と訴えると、ピートが「ステージ全体を造り直すのか」ロジャーが「そうよ、ぶっ壊しちまえ、それからまたやり直せ」と不満そうでした。

次の「エミネンス・フロント」が始まっても、「これは俺が歌う。俺のマイクは大丈夫。ラッキーだな、・・・俺はな」と煽るピートにロジャーが「お前は違うミキサー使ってんだろ、アンフェアだ」とまだイライラしていたようでした。

思えば、2008年はまだ、ザ・フーがイン・イヤ・モニターを導入していなかった頃。
TubeTrapsという雑音吸収材も置いてないし、ドラム前の遮音板もまだ使っていなかった。

ロジャーが喉の手術を受けたのは2009年ですから、おそらく彼にとって、この日本ツアーが一番過酷な状況だったかもしれません。

ホテルへ帰ってザ・フー公式サイトに「もう遅いから詳細はまた後でね」と報告すると、ロンドンにいたウェブマスターのロブから「こっちは朝の4時だよ!」と返事。
2014年に心臓麻痺で亡くなるまで、本当に献身的で、ファンのために、時にはバンドに苦言を呈すことも厭わない、素晴らしいウェブマスターでした。

次は11月14日横浜アリーナへ

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