ザ・フー ロジャー・ダルトリー

Johnnie Walker's Sounds of the 70s show on BBC Radio 2

投稿日:


クリスマスに向かい、まだまだ人気の衰えることがないロジャーの自伝ですが、12月9日にもBBCラジオに出演し、ザ・フーの曲が4曲、そしてソロも1曲オンエアされました。

そのフーの曲について、コメントの中で気になった部分を要約してお伝えします。

・「無法の世界」の叫びについて
ピートのデモでは、見せかけの叫びみたいな感じだったが、歌詞をみれば、あんなにも重要なテーマだ。この叫びは、操られて手玉にとられるのにウンザリした全ての人類のために、最も本質的なものであるべきと感じたからそうしただけ。

・「ビハインド・ブルー・アイズ」
初めて飼った犬で、青い目だったネリーが車に轢かれて亡くなった日に録音し、その犬のために歌った。ハーモニーの大部分は自分が手がけ、ダブル・トラックにしてメロディーの中にメロディーを作るのに一晩中かかったが、上手くいった。
(それなら著作権料の取り分がもっとあるべきだったのでは?と聞かれ)それは気にならない。イラッとさせるのは評価だ。かつては多くの重要な箇所やヴォーカルのメロディを変更していたのに。90年代に入って、ピートが自分のパフォーマンスや素質について批判している記事をよく見たが、傷ついた。金銭的な分割については何もすることはないが、関わったことやバンドが何を加えたのかを共有することだ。でもまあ、それは大した重要なことじゃないし、そんなにあまり気にしないよ。

(ピートのデモと比較してみましょう)

・「アイム・フリー」
映画「トミー」でゴールデン・グローブ賞にノミネートされた話から、奇才ケン・ラッセル監督のイカレ具合を語る。
「ウェルカム」のシーンで、監督から「どのくらいの高さなら大丈夫?」と聞かれ、「かなり高く。何をさせたいんだい、ケン?」と答えたら「君を煙突から吊るしたいんだ」と言われ、仕方なく雨どいをつたって屋根まで登って歌った話を披露。監督は愛されキャラだから断れないと語る。

・ピートとの関係について
複雑な奴だから、常に周りにいて楽ってわけじゃないが、天才だってことは早くから気づいていた。近頃じゃみんな天才で、トイレットペーパー並みに天才がゴロゴロいるが、ピートは本物の天才。20世紀のポピュラー音楽で最も重要な一人だと信じている。あいつは心優しいサソリのようなものだが、その尾には毒針があるから、気をつけないと。だが、愛している。友達というより、家族のようなものだ。60年以上も一緒なんだから。

・リード・シンガー、ロック・ゴッド、メサイア。あなたが考案したようなものでは?
それは「トミー」だ。(でもあの革の衣装はその前でしょう?と問われ)トミーだよ。ウッドストックのやつだ。あのフリンジも自分のために作られたが、「トミー」の伝説的なキャラクターを創りたかったから。
(でも、ジム・モリソンやフレディー・マーキュリーのような人達は、あなたから学んだんですよ、そう思いませんか?と追い討ちをかけられ)・・・。(ロジャーのかすかなため息)
(謙虚すぎて答えられないんですね、と呆れたように言われ)分からないよ。やりたかったことをやったまでだ。誰かをファッションの奴隷にしたいと思ったことなんか、一度もない。それはロック・ビジネスで自分が嫌っていることだ。人々が(従順な)羊のようになってしまうのがね。俺は羊にはなりたくない、常に犬でありたいよ。

番組は放送終了後に一ヶ月くらい、BBCのサイトで聴くことが出来ます。
インタビューはロジャーの選んだザ・ジャムの「イートン・ライフルズ」が終わってから。
https://www.bbc.co.uk/programmes/m0001gvj

Comments

-ザ・フー, ロジャー・ダルトリー
-, ,

Copyright© <ザ・フー>The Who's Japanese Fans! , 2024 AllRights Reserved Powered by micata2.