元の記事Rock Special : Everybody goes crazy over the who 1980 抜粋
ザ・フーのメンバーのなかで、シンシナティの痛ましい悲劇に最も心を痛めたのはロジャー・ダルトリーだった。落ち着きを取り戻したところで、故人の遺族に対し、ロジャーは特別声明を送った。それがどれほど心を打つものであるか、ご覧になればわかるだろう。
中略
深い悲しみのもとにある皆様
この出来事についてどれほど残念に思っているか、単なる言葉で一体どうやったら表せるというのでしょうか。
皆様がザ・フーに対して反感や怒りを覚えたとしても、致し方ないことだと思います。ですが、お願いです、どうかご理解ください、我々には何もなす術がなかったのです。
とはいえ、僕には最愛の方々の痛ましい死に対する批判を受け入れる覚悟が出来ています。しかし、我々に何が出来たというのでしょうか。
僕は残りの人生を通じて、常にこのことを問いかけるでしょう。
どうか信じて下さい、亡くなった方に起こった出来事が、自分の家族であったならと思えば、これほど心の痛むことはありません。
お悔やみの気持ちがあまりに強過ぎて、今はそれを表すことすらできません。
若い人達に対して、自分たちがどれほど強い影響力を持っているか分かっているのに、もっと好ましい方法でそれに触れられないのが、僕には残念でたまりません。
この痛ましい悲劇が教訓となり、他の若者の命を救うであろうことがわかれば、御心が少しは休まるでしょうか。
いや、そんなことで彼らは戻って来ません、しかしそれは、皆様や他の国々に、亡くなった方々への追悼を結束するのに役立ちます。
僕は自分が死ぬ日まで皆様と共に深い悲しみにあることでしょう。僕の心からの哀悼の意は常に皆様と共にあります。本当に申し訳ありません、僕に言えるのはそれだけです。