ザ・フー ソロアルバム ロジャー・ダルトリー

「ザ・フー『トミー』オーケストラル」インタビューまとめ

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ロジャー・ダルトリーのソロアルバム「ザ・フー『トミー』オーケストラル」より、「ピンボールの魔術師」がAXNテレビのCSI特集に使われるのを記念して、今までザ・フー公式フェィスブックに投稿されたプロモインタビュー映像をまとめて、日本語の聞き取りをつけてみました。
お役立ちソフトなどは全く持っていないので、ひたすら地味に再生しては止めて書く、の繰り返しで、60秒を越えるともう忍耐との戦いのみ。推敲も足りず、実際の音と訳を合わせたりなどの高等技術は一切ありませんが、使われている楽曲が素晴らしいので、ぜひ動画を音声付きで再生しながら読んでみてください。「トミー」という作品の参考にしていただければ幸いです。

The Who's Tommy Orchestral

Roger discusses the unique challenges and joy of working with an orchestra on his album The Who’s Tommy Orchestral. The new album is available now. rogerdaltrey.lnk.to/Tommy

The Whoさんの投稿 2019年6月21日金曜日

【ロジャー・ダルトリー、オーケストラと働くにあたり、ユニークな挑戦と嬉しさを語る】1
「トミー・オーケストラル」はオーケストラが入った「トミー」のレコードだ。
それについて行く上で難しいのは、オーケストラについて一度でも何か言うと、ロックじゃない言葉のせいで、スポンジみたいなフニャフニャになってしまうとみんなが考えがちなことだ。でもこれは、そんなフニャフニャなもの以外、何でもありだ。
オーケストラと働くにあたって、知っておかねばならないのは、彼らは音符を弾いて、そこから逸れたりしないことだ。一方で、ロックミュージシャンは、俺たちがやりたいことを演る。
俺たちの指揮者・キース・レヴェンソンとは、1994年の「ダルトリー・シングス・タウンゼント(ロジャーの50歳記念ツアー及びアルバム)」アルバム以来、オーケストラと一緒にやってきた。ロックバンドとオーケストラが一緒に働くことにかけては、かなり経験を積んだ奴だ。俺が感じるように奴も感じているとすれば、要するに、(オーケストラの人達は)巨大なロックバンドにいるんだってこと。それと同じく、そのロックバンドの頭の奥で進行しているのも、巨大なオーケストラの一部なんだ。だからそれは二者間の相互の旅でもある。そいつは学習曲線(学習量が多くなるにつれて上達具合が飛躍的に伸びること)だよ。

The Who's Tommy Orchestral

Roger chats about the evolution of singing Tommy. Roger’s album The Who’s Tommy Orchestral is available now. https://rogerdaltrey.lnk.to/Tommy

The Whoさんの投稿 2019年6月24日月曜日

【ロジャー・ダルトリー、「トミー」を歌うことの進化を語る】2
*最初の頃はステージでもっとザ・フーと全部の曲を歌った。というのも、何らかの理由で、スタジオよりもむしろあることがあって、・・というのも、リハーサルに入ってステージ公演として作品を一緒にやり始めると、何か格別なものになったんだ。そこでまた、俺は気がついたんだよ、これを伝えるには、中心的な視覚的キャラクターが必要だぞ、って。そしてそのキャラクターの声は本当にキャラクター自身を表すものでなければ、と。だから自分の声を強化して、自分の声に潜むもっとたくさんのものを開発しなきゃならなかった。どうやって人々の感情を高ぶらせるのか、違うやり方ではやったことはなかったからね。つまり、ソウルな曲では得意だったんだ、そういうものだから。ウェスト・モータウンが俺のバックグラウンドだ。昔、俺たちが初期の頃にやっていたのはソウル・レコードさ、ジェイムズ・ブラウンの曲だってやった。俺のハートのここんとこから君らのハートへ(届ける)、それが全てだ。ピートの初期のシングル、「マイ・ジェネレーション」や「サブスティテュート」みたいなのは怒りと10代の攻撃性ってことで、そんなに違いはなかった。(だから)全く違うアティチュードを続けていたんだが、一旦「トミー」に行くと、このモダンなサウンドの作品にも同じことをして打開してやろうと思ったから、声を扱う別の方法を見つける必要があったし、それで本当に歌手として力がついたよ、ザ・フーと「トミー」を歌ってね。
*前の会話の文脈がよく分からないような編集になっています。

The Who's Tommy Orchestral

Roger speaks about the epic narrative that powers the rock opera Tommy. Roger’s album The Who’s Tommy Orchestral is available now. https://rogerdaltrey.lnk.to/Tommy

The Whoさんの投稿 2019年6月27日木曜日

【ロジャー・ダルトリー、「トミー」にパワーを与える壮大な「語り」について語る】3
(でも)俺の考えでは、今まで書かれた中で一番のオペラだよ、マジでさ。本物のオペラで、核を為す物語があって、もっともらしくて貧弱な歌詞を散りばめたもんじゃない。ある意味、このアルバムは3分間の曲がギッシリ詰まったようなもの。演じようが、ずっと通しで語ろうが、それは重要じゃない。物語はかなり過酷だ。俺が思うに、人間の状態というのは、俺たちはみんな、滞在的にトミーなんだ。だから全体としては、まさに人間の状況の象徴なんだよ。人生がイザとなるとどうなってしまうか、向き合っている状況に実際にどう対処するか、それは本当に、最後には「リスニング・トゥ・ユー」となるわけさ、それは下を向くことじゃない、向こうを見上げることだ、顔を真っ直ぐ見てね。我々には過去があり、それに囚われている。それがこの物語の素晴らしいところだね。

Roger Daltrey sings The Who's Tommy Orchestral

Roger walks you through how the arrangements came to be for The Who’s Tommy Orchestral. The album is available now! https://rogerdaltrey.lnk.to/Tommy

The Whoさんの投稿 2019年6月28日金曜日

【ロジャー・ダルトリー、アレンジの手順を説明する】4
オーケストレーションには何か特別なものがある。音楽的に、「トミー」のオリジナル・レコードは、殆どがアコースティックで書かれたものだ。俺がずっと言って来たように、ピートの和声、ギターで使うコードの仕組みは、クラシックの様式で書かれている。たとえロック・ミュージックだとしても、あいつが実際に何をしているのか、分解して見てみれば、信じられないほど音楽的だ。それがフーの音楽の素晴らしさで、タウンゼントの音楽だ。そこらへんの他のどんなバンドにも似てなくて、ユニークなものさ。それにもちろん、素晴らしくて想像性に富んだオーケストレーションへの余地もたくさん残されているよ。
オーケストラ化したのは、デビッド・キャンベルという奴だ。見事な仕事ぶりさ。すごく厳しいことを頼んだんだよ。キーボードを打ち込んだようなオーケストラ・パッドのようにどこかで響くようなのは要らないって。挑戦的で、メロディックで、意外なものにして、作品の中にそれ自体が命を持つようにしたかったんだ、時代と、それが生まれた時代を反映してね、そして、そうなっているよ。
そして彼は約束通りのものを考え出して、誇らしく思ってる。俺も物凄く嬉しいよ。聞いてみれば、まさしく大成功だよ。

Roger Daltrey performs The Who's Tommy Orchestral

Roger discusses creating the character of Tommy. The Who’s Tommy Orchestral is available now. https://rogerdaltrey.lnk.to/Tommy

The Whoさんの投稿 2019年7月2日火曜日

【ロジャー・ダルトリー、「トミー」のキャラクター作りを語る】5
ステージで発表して、3分間のシングル(曲)の連続にするのは止めようと感じた。キャラクターにある種の魅力的な個性を発展させ、それを一緒に保つ必要があった。だから「3分間のシングル」(の連続)だと上手くいかない。何を話しているかでその登場人物が何をしているのか聞き、物語を通して伝わるんだ。だからそれが、髪を伸ばして*ガレージからなめし革を引っ張り出して着て、象徴的な外見を創り上げた頃だよ、「トミー」を分かりやすくするようにね。
*自伝によると、ステージ衣装は市場で革を買ってきて、自分でミシンで縫ったとあります。しかしウッドストックの衣装に関しては、インディアンの友人が作ってくれたという長年の説もあり、70年代半ばの端切れのような衣装は自分で縫ったのでしょうが、最初のウッドストックの衣装に関してはロジャーの記憶違いではないかと推測します。

Roger Daltrey performs The Who's Tommy Orchestral

“There’s something about the musicality that lifts the spirit” ~ Roger Daltrey. The Who’s Tommy Orchestral is available now. https://rogerdaltrey.lnk.to/Tommy

The Whoさんの投稿 2019年7月4日木曜日

【音楽的に気分を高揚させるものがある-ロジャー・ダルトリー】6
音楽に関しては、人々の琴線に触れるものがあり、みんな「シーミー・フィールミー」な瞬間があると思うし、みんなが「聞こえない、話せない、見えない」と感じる「トミー」な瞬間ががあると思うんだ。それは、俺の10代を振り返ってみれば、殆ど俺がどんな感じだったかってことでさ(笑)だから、おそらく、みんなに対する答えは本当に俺にはないんだけど、音楽的には気分を高揚させる何かがあるね。

Roger Daltrey performs The Who's Tommy Orchestral

Roger shares his thoughts on ‘Pinball Wizard’ and ‘Sparks’. The Who’s Tommy Orchestral is available now. https://rogerdaltrey.lnk.to/Tommy

The Whoさんの投稿 2019年7月8日月曜日

【ロジャー、「トミー」での「ピンボールの魔術師」と「スパークス」について語る】7
「ピンボールの魔術師(Pinball Wizard)」、あれは好きだねぇ。ピンボールマシンの音がする。聞いてみれば、ピンボールマシンが実際に、動いているのが聞こえるよ。音楽的にね。
「スパークス」は身体が閉ざしてしまうことについてだ。感覚が閉ざされてしまい、内側に向かっての内面的な旅を見る。オリジナルのレコードでは、テープやら何やらが大量にあって、いろいろな音が流れていて、それは、今やってるこのバージョンにも全部あるが、オーケストラ化でおそらく一番多く置かれたんだろう。インスゥルメンタルで俺が気に入ってるものの一つは「キャプテン・ウォーカーは帰ってこなかった」の後で、決闘しているようなギターがあて、オーケストラーションの裏で何が起こってるのか、ずば抜けて素晴らしいよ。
「(19)21」も同じだ。「21」の弦楽器は素晴らしいったらないよ。

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