ザ・フー

ザ・フー単独来日10周年〈2008年のアメージング・ジャーニー〉

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11月14日横浜アリーナ

この日は開演前にロジャーに面会。子供の頃から、耳に、頭に、心に染み付いていた声の持ち主。当時病気で、手術を受けてからまだ一ヶ月も経っていなかったため、目の前で「本気で」励ましてもらい、ファン冥利につきる光栄な出来事。

「こんな幸運はもう二度と起こるまい」と、ずっと思っていたのですが・・・。

ロジャーの自伝を読み終えた今、この日、ロジャーが「パワーを分けてやる」と言って一生懸命してくれたこと(眼鏡を外して眼光パワーチャージ、スピリチュアル説教)は、きっと、ロジャーがジョンの死後、鬱状態の時に受けた催眠療法に関連していたんじゃないかと思えてきました。そしてこれは2008年だから、まだロジャー自身も完全に本調子じゃなかったのかもしれません。

しかし、ステージに登場したロジャーはまず「ヨコハマ!」と力強い一言。場内をぐるっと見渡し、「ファンの思いはちゃんと分かっている」とでもいうように、鋭い眼光でファンの歓声に頷くのでした。

一方のピート。本番前は、ピートの秘書のニコラが「気分がちょっと・・・、今は会えない」と告げに来ました。公演自体も大阪と比べるとあまり話さなかった気がします。

「ハロー、ニューヨーク!」と大阪に続いてファンを焦らす、憎めないピート。

ロジャーが「グレムリンがいてトラブルがあってさ」と蒸し返しても、この日はスルー。
(ロジャーは楽屋でもひとしきり、大阪公演の機材調整についてボヤいてました)

「リレイ」ではピートが「少しでも英語喋る奴に言うなら、音楽がどう人と人を結びつけるかって曲」と紹介。

結局、開演後もニコラが一人で来て、「やはり、今日は会えないの。でも、ロジャーには会えたでしょ?」とウインク。

もちろん、ロジャーが捧げると言ってくれたこの夜の「愛の支配」は素晴らしく、宇宙から何かをチャージして全霊を込めて歌っているようで、掛け替えのない思い出になりました。

その後の「マイ・ジェネレーション/クライ・イフ・ユー・ウォント」も何か神がかり的な、ピートとロジャーのトランス状態のようなパフォーマンスも忘れられません。

公演終了後、すぐにロブがメールをくれ、「ピートに会えなくて残念だったけど、決して個人的に受け取らないで欲しい。気難しいこともあるけど、それが彼の魅力にもなっているのだから」と。

もちろんニコラにも言った通り、「ノー・プロブレム!」でした。
たぶん、何か機が熟していなかったのでしょう。一つだけピートに直に伝えたいことがあるのですが、本当に双方にとって意味のあることなら、いつか叶う気がします。ピートの名誉のために書いておくと、個人的なファンのための気配りはたくさん耳に入ってきます。

〈余談〉

元々はこの画像のボード、自分のではないんですが、個人的なサインを頼まないのに気が付いたロジャーが、「お前だ、お前の名前にする」と決めて、「今宵は愛を込めて、僕から君へ」と書いてくれたもの。
しかし、周りがみんな大声で綴りを教えても、もう当時から聞こえなかったようで、名前も違うし、自分のサインも書き忘れ。

時々、世界的規模でロジャーの偽物が出没してニュースになるおかげで、今ではチームに「本当に確かなのぉ?」「ちゃんとお腹の傷、確かめたのかい?」とからかわれる羽目に(笑)

次は11月16日埼玉スーパーアリーナ

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