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メディアの不思議

投稿日:2012年3月10日 更新日:


ピート・タウンゼントブログが更新されたり、ロジャーのインタビューが発表されると、私たちフー仲間の話題になることのひとつに、「これがニュースになって世界中で配信されるまでどのくらいかかるだろう?」というのがあります。
大抵は数時間、それから大きな音楽メディアニュースで報道され、そこと契約している他の国のメディアに流れていくパターン。必ずしもブログ全体・インタビューの主旨に沿った内容ではなく、大抵は抜粋なので編集者の意図に作用されることもあるようです。

ロジャー・ダルトリーの来日自体はTwitterでサーチしても話題が少ないのに、ロジャーがオアシス再結成を予言したのはその倍以上話題にあがったりしてますが、これも元記事-->NME-->日本の翻訳ニュースサイトの順番で流れています。

この発言も普通に英文で読んだときは「今までの倍以上祝杯をあげることになるだろうね」と頭で変換していたのに、翻訳された記事を読むと「飲んだくれる」表現になっていて、そっちの方がオアシスらしいんだな、と妙に納得しました。
何故ロジャーが「わかる」のかについては、海外のメディアの「『トミーの救世主』の予言」のような面白おかしく扱かったものもあれば、日本のように「根拠は不明」とされているのもありますね。
イギリスのメデイアだとTCTに関するものなので、ごく自然にロジャーがそう言うんならそうなんだろう、みたいな扱いです。

現在大きな話題になっても良さそうなのに、世間でまだ騒がれないものには、ローリング・ストーン誌で取り上げられたピート・タウンゼントザ・フーを含む全楽曲の出版権利売却があります。

今年のTCTスポンサーにNMEが名を挙げていることも関係しているのでしょうか。イギリス系音楽メディアではまだあまり取り上げられていないようです。日本の大手ニュースも大抵はNMEの翻訳が元になっているみたいなので、日本でもまだ記事になっていないですね。

巨額の慰謝料や昨年手に入れた歴史的建造物の自宅購入代金に大金が必要だったからとも言われていますが、ファンの間ではピートの決断を支持する声が圧倒的に高い。

今のままでもアーティストにはいろんな制約があって必ずしも思い通りにならないのだし、可能性を広げるという意味では思いきった方法なのかもしれません。

演劇としてのザ・フーが聞けるのなら、それはそれで楽しみでもあります。

そして昨夜からイタリアツアーが始まりました。
サイモンが自分のfacebookでプライベートビデオを投稿しています。

寝そべって空を撮影しながら「世界の何処にいようと、空っていうのはいつも・・・・」と詩的で芸術家モードに入っているサイモンに、ロジャーが屈託なく「電話かい?」と話しかけて撮影の邪魔をしていますが、これを見ると2012年の衣装は「2008年で着ていたベスト+シャツ+ルーズなネクタイ」かもしれません。
それに少し髪が長くなっているので、なんだか「フツーのイギリスのボサボサ頭のお役所のおじさん」にも見えます。
まあ衣装に関しては「ステージ・ミニマリスト」と自称し、「ツアーの衣装はこのビニール袋一枚」とVH1のレッドカーペットで周囲をドン引きさせていたけれど、旅は身軽にしたい気持ちはわかります。

「自分のお金を見せびらかさないところがいい」というファンの声もあり。

「ロックスターがあんな格好(!)でいられるんだから、私も服を買うのはあきらめることにするわ」という若いファン達の声を聞くと、世界中に色んな影響を与えているんだ、と自分の生き方をしっかり意識しているロジャーにますます感心します。

そんなロジャーが日本に来て、「再生」がテーマであるトミーを演じる。
2011年度ポーラスターでは、若いアイドルやシルクドソレイユと共に常に全米ランクインした評判のステージです。
どんなステージを見せてくれるのか、本当に楽しみになってきました。

2012年8月28日 旧はてなブログより転載

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