いよいよ10月に発売となるピート・タウンゼントの自伝「Who I AM 」。
前評判は上々だが、メディアによっては必要以上にミック・ジャガーのネタをまた持ち出しているようだ。言い換えればこれも大物ロックスターとして注目されていることの表れだろう。
もちろんピート自身も、パブリシティを高めるために、メディアが飛びつく内容を提示する必要があると思われる。
キースの伝記が後に続くロックスターのお手本になり、そのたびにミック・ジャガーにとばっちりが行く図式が出来なければ良いのだが。
これもショーマンシップのひとつと思えばファンも甘受できるだろう。
日本でもこの話題は早速取り上げられた。この一連の流れは Mojo誌に掲載された記事--> NME、The Sun紙、-->ロッキン・オンである。そのうちバークスにも載る筈だ。
過去に逮捕された件については、一般メディアのエンターティメントネタとしてもインディペンデント・アイルランド版、日本では AFPBB等が取り上げていて、これらは全て英TIMES紙に掲載される「独占」インタビューに基づいている。
同TIMES紙の有料会員になると連載で抜粋が読める。
そこにはロジャ—との関係について
「今ではお互い、ひとつ部屋にいて我慢出来て、どんなに好きか話せるなんて、思いもかけないサプライズときたもんだ。俺たちがお互いにずっといがみ合ってきた伝説の真相がそれなんだぜ。前はそうじゃなかったからね。一緒に創作なんて、できやしなかった」
という文がある、と書けば少しはファンの気持ちもこの伝記に傾くのではないだろうか。
比類無きキャリアを持つ伝説のバンド、ザ・フーのオリジナルメンバーとして、興味深い話は他にもたくさんあるはずだ。
肝心の自伝の核心部分だが、Amazonにある描写から、これまでピートが自分のブログに書いてきたことの延長上にあるのではないかと推測される。
念頭に置いておきたいのは、今回出版される自伝は1000ページを500ページに削ったものだということだ。
どのくらい編集の手が入っているのか不明だが、直近のブログを訳した際、ピートの文体が以前よりかなり「スッキリ」してきたのが分かった。
というよりも、「随分早く訳しましたね」と言われて、てっきり調べ物が少なかったせいだと思ったのだが、実は英語ネイティブのファン達も「筋道だった物言い」に変わっていると驚いていた。
つまり、自分の翻訳能力が上がったわけではなく、「(ピートの書く)原文が際立って(分かりやすさの)精度が上がっていた」のである。
「取捨選択し、半分に削られた」伝記は、密度の濃い、読み応えがあるものに違いない。
自伝のプロモーションとして、10月12日はバークレーで一時間半のサイン会&アコースティック・ギグあり。ロンドンは10月17日Q&A(どちらも要チケット予約)
公式facebookペ—ジにも「いいね!」をして、日本からも読者がいることをアピールしたい。
そしてほぼ一ケ月ぶりにザ・フー公式サイトの掲示板が復活した。
多くのファンに見えないところで、ザ・フーという巨大なブランドに関わる人がいて、懸命なサポートを続けている。
これに関する年代記もいずれ書き留めておこうと思う。
まだ掲示板の色々な機能を試せていないが、徐々に紹介していきたい。今まで「フレンド(?)」だった方もすべてデフォルトに戻っているので、ご承知おき下さい。
新しい掲示板にログインするには、thewho.comから送られたeメールに記載されたパスワードを使い、その後変更する必要がある。
不具合のある方、Wholigan(有料会員)なのにeメールが送られて来なかった方はサポートまで。