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【アビーロード・スタジオでのハーフ・スピード・カッティング -「ライブ・アット・リーズ」】

投稿日:2017年2月12日 更新日:


【アビーロード・スタジオでのハーフ・スピード・カッティング -「ライブ・アット・リーズ」】

「マイ・ジェネレーション」3LP&2LPや、ピート・タウンゼントの各ソロ・アルバム、と立て続けに続くアナログ・リリースの「ハーフ・スピード・カッティング」シリーズ、今回は「ライブ・アット・リーズ」3枚組LPのご紹介。

昨年末に発売された「ライブ・アット・リーズ」LP3枚組、海外ファンの間では大好評で、品薄になり、既に英アマゾン、日本国内のアマゾン等では高値が付いています。

こちらは2014年にハイレゾ版としてオンライン発売されたものを元にしたフィジカル版であり、「リミックスが同じくアンディ・マクファーソン、監修がピート・タウンゼント、ジョン・アストリー、マイルズ・ショーウェルによるアビーロード・スタジオでのハーフ・スピード・カッティング」となっています。

この「ライブ・アット・リーズ」LP3枚組は、「同アルバム名物のインサート類がない&購入済の2014年ハイレゾ版とマスタリングが同じ」なので、二の足を踏んでいたのですが、「例え同じでもアナログ化のプレス時に違いが生じる。中間周波数がより響く代わりに、高音域はハイレゾほど聞こえない」とアドバイスを頂きました。ご参考まで。
国内amazonでは既に1万円超えですが、仏amazonだと送料込みEUR 36,49でまだ購入可能です。(ASIN: B01LZT42FVで検索)

尚、レコード・コレクターズ2017年2月号に、ザ・フーの「マイジェネレーション<スーパー・デラックス・エディション(以下SDE)>」が取り上げられ、その中で、2014年HDTrucks*リリースのハイレゾ版『ライブ・アット・リーズ』が(「マイ・ジェネレーション」SDEと同じく)「ボブ・プリデン&リチャード・ウィテカー」によってリミックスされた」ような記述がありますが、正しい情報ではありません。

「マイジェネレーションSDE」付属ライナー・ノーツp18にもあるように、2014年ハイレゾ版「マイ・ジェネレーション」のリミックスはボブ・プリデン&リチャード・ウィテカーですが、同年HDTracks*リリースのハイレゾ版「ライブ・アット・リーズ」は彼らではなく、アンディ・マクファーソン(この投稿のサムネイルの方)になります。

リイシュー版を検討される方には「誰の手によってミックスあるいはリミックスが施されたか」は重要な購買決定要因であること、他に日本語の情報がないこと、ハイレゾ版をダウンロードしてもクレジットが明記されていないことから、僭越ながら指摘させて頂きます。

アンディ・マクファーソンの当時のインタビュー。記事中に経歴の間違いもありますが、ジョン・アストリー(ピート・タウンゼントの元義弟で、数々のザ・フーのミックスを手掛ける)に依頼されたとのことです。
http://www.manchestereveningnews.co.uk/whats-on/music-nightlife-news/recording-engineer-remixes-whos-famous-8283908

マイルズ・ショーウェルのハーフスピードカッティングに関するインタビュー。今回はデジタル版から転用されたことが明記されています。
http://www.udiscovermusic.com/halfspeed

*ハイレゾ版の購入つきましては、現在、HDTracksでは日本からの購入不可となっています。国内ではe-onkyo musicより発売中。
http://www.e-onkyo.com/music/album/uml00602537945726/

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