ローリングストーン誌のピートのインタビュー。
前回の「マイ・ジェネレーション・ボックスセット」に続き、「ティーンエイジ・キャンサー・トラスト」での「トミー」公演、ザ・フーの将来など多岐に渡っています。
一見、「掴まえたと思えばスルリと手から抜けてしまう」かのような、記者泣かせでピートらしい内容ですが、これまでの発言を思い返すと、終始一貫している印象を受けます。
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・当初アコースティックと発表された、今春の「ティーンエイジ・キャンサー・トラスト」での「トミー」について
どんな感じになるのかわからない。ロジャーの要望で同慈善イベント100回目になる公演をすることになったが、会場のロイヤル・アルバート・ホールでは通常のロック・コンサートよりも静かな方がいいと考えた。結局デザート・トリップの合間にリハーサルをする時間がなかった。
（先月の表彰式で、ロジャーも「自分たちのアイディアを捨てるかもしれない。ポスターには『アコースティック』とは書いてないし、口頭で言っただけだし（笑）」と、アコースティックから通常パフォーマンスへの変更を示唆しています）
・UKツアーについて
EU離脱でチケットセールスに影響が出たため、日程が変更された。リハーサルする時間があまりないし、これまでと多少違えど、大幅には違わないことを祈る。
・来年のプラン
先週、ロジャーとランチをして、将来、「するかもしれない」し、あるいは「しないかもしれない」事柄について話し合った。確かにいわゆる「52周年ツアー」ってやつを終わらせてるし、「デザート・トリップ」は締めくくりに相応しかった。みんな満足している。
・「デザート・トリップ」最終日の出演直前、ミック・ジャガーから「ガツンとやってやれ！」とメールがあった
・ザ・フーはビートルズから好かれていた
・楽しそうに見えたが、50周年ツアーを満喫したか？
音楽一家に生まれ、ツアーは落ち着くが、少し退屈で、他の人が持つようなワクワク感はない。最後の数ヶ月は多分、終わりが近づいているのがわかるせいか、別の何かだったのだろう。今していることが大きなことに繋がる気がする。それは自分にとってより多くの意味を持つ。
ドイツ、イタリア、ボローニャでは少なくとも65％が30歳以下で、コーチェラでは2000年以降に大人になった人達が半々だった。メキシコのオーディエンスはものすごく若かったが、一つ一つの曲の歌詞を知っていて、最初から最後までずっと歌っていた。ボローニャとメキシコの公演後は眠れず、そのわけを考えてみた。自分のささやかな「内なるアーティスト」が興奮していたのだと思う。まだやれると感じた。
ロジャーとは一緒に将来働けるだろうし、新しい音楽を作ったり、レコーディングだってするかもしれない、とは思うが、二人共、もう長いツアーをしたいとは思っていない。ロジャーの病気で気づかされたのは、日程変更が出来なかった場合、我々が保険問題の重荷を背負ったであろうことだ。
・今年のツアーでもロジャーの「無法の世界（Won't Get Fooled Again)」の高音が完璧なことについて
「本当にテープじゃないって思ってるのか？」（自分が誰かに褒められても「テープだったかもしれないぞ？」という話で記者を茶化し、ギターソロ部分はテープなのかを聞かれ）もちろん違う。スーパーボウルではライブなのがわかるようにわざと酷い音を入れた。ロジャーも同じで、テープは使わない。
・個人的な将来のプラン
来年に向けて小説を書いたのと、他にもプロジェクトを抱えているそうですが、小説の方は来年発行されるかどうか、よくわからないとのことです。
昨年の同誌インタビューで言及した「半分ロックオペラで半分アートインスタレーション」にも関連するそうですが、その作品も2005年の「The Boy Who Heard Music」同様、宙に浮いた状態とのことです。
他にもソロワークの今後のリリース、71歳で「無法の世界（Won't Get Fooled Again)」のような反革命歌を書くのは難しい、などについて語っています。
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まだザ・フーとしての終わりではないことを考えますと、日本公演の可能性もまだゼロではないかもしれないけれど、そのためには我々ファンもメキシコのファンに負けないぐらい「ちゃんと理解している」ことを伝える必要がありそうですね。
日本のファンは気持ちも含めて若々しい方が多いので、その辺はきっと気に入ってくれることでしょう！
http://www.rollingstone.com/music/features/pete-townshend-talks-quieter-tommy-concert-whos-future-w451499