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英Abslute Radioで17日、ロジャーのインタビューが行なわれ、その抜粋がいくつか日本のメディアでも紹介されています。

ロジャーの歌詞忘れと耳が遠いという箇所で、ロジャーが「補聴器」を使っていると訳したのもありますが、実際に話しているのはミュージシャン用の「インイヤモニター(in-ear monitors)」です。

「インイヤモニター」は、「補聴器」や「イヤホン式モニター」とは全く性質も形状も異なります。

加齢による衰えはあっても、ロジャーが「難聴のために日常生活で補聴器を必要としている」という意味ではありませんので、ご安心下さい。

〜〜(インタビュー内容)〜〜 

・ウィルコについて
回復には6ケ月かかるとみているが、2ケ月も経てば飽き飽きしてくる。昨日話したらもう既に退屈していた。次のアルバム向けに何か考えて、曲作りをするよう説得した。2ケ月もすればギターも弾けるだろうから、退屈や不安をギターに向けるように言った。スタジオならやりやすいし、復帰への足掛かりになるかもしれない。

・歌詞忘れ
(ウィルコとのコンサートは)声は大丈夫だが、歌詞を覚えるのが大変。ウィルコとは今まで一緒にステージをやったことがないのに、(新しく)10曲歌わなきゃならなかった。フーの歌詞でも最初はよく忘れる。アガったりしないが、ただ歌詞を忘れてしまう。

・50周年について
もう一年がただやって来るだけ。(50年が過ぎて)また一年が来るだけだ。たくさんの友人を亡くしてきたので、生き残れたのは素晴らしいこと。CSIや他のバンドのおかげでそのファンが見に来てくれて、「これは何か違う」と思ってくれる。それは本当で、ほとんどのロックンロールバンドとザ・フーは違う。

・歴史におけるザ・フー
66年〜73年くらいにイギリスが作り出した音楽は本当に素晴らしい。これは何も描かれていないキャンバスだったからだ。みんながベビー・ブーマーで、自分は空襲の最中に生まれた。何も持たず、何もないところから始めて築いたものは特別なものになる。今はそれが難しくなっているから、まだそれをやれる人を尊敬する。

・ザ・フーが今も若者に訴えるもの
他のロックンロールバンドとは異なり、ストーンズだったらアメリカの音楽なりブルースなりを聞き手に届けるが、ピートの歌詞は、もっと他の部分で、聞き手のどこか内なる場所に響く。

・長持ちの秘訣
50年とか冗談だろ(笑)一瞬だよ。心当たりはない。ひとつ言えるのは、俺たちが絶対に手抜きをしなかったことだ。ザ・フーがプレイすれば、そのエネルギーや姿勢は変わらない。変わる様になってしまえば、辞める。

・辞めることについて
ある日、明らかに辞めなきゃならなくなるときが来るだろうし、今年の終わりには「ロング・グッドバイ」ツアーを始めたいと望んでいる。

もう一枚レコードを出したい。ピートには心の中に確固とした「ザ・フーとは」というイメージがあるようだが、俺にはない。もしあいつがジャズの曲を書けば、「よし、それじゃレコーディングしようか」と言うだろう。そうすればみんなの注目を集めることになる。違ったやり方で注目を集めるのは好きだ。ピートは素晴らしい作曲家だから、あいつが書くんなら何だって良いものになるのは分っている。俺もあいつが望むどんなスタイルでだって歌えるし、そうすれば『フーズ・ネクスト』や『四重人格』と同じく、フーのアルバムになるだろう。ピートは持っている固定観念を破るのが難しいと思っているようだが。あいつには今までで一番優れたアルバムをつくる可能性がある。人生でやってきたことを反映させられるから。

・ツアーについて
多分、今年の終わりだ。(ウィルコとは)ウィルコが退院して回復すれば、みんなに俺たちを見てもらうよ。

他にウィルコの手術の経緯、スタジアムよりシアターがいい、など。

〜〜(インタビュー内容終了)〜〜〜

このインタビューで「ロング・グッドバイ」ツアーをどう解釈するかですが、他のインタビューから、ボブ・ディランやマッカートニーのような「予め終わりを設定しない」ツアーではないかという声も上がっています。

また、米ラジオ局World Cafeのインタビューでは、ウィルコとレコーディングを始めた時にはまだレコード会社との契約すら決まっておらず、最悪の場合はフーのウェブサイトで売って、ティーンエイジ・キャンサー・トラストのチャリティにするつもりだったと明かしています。
(ロジャーはこのアルバムの印税を全てティーンエイジ・キャンサー・トラストに寄附)

ウィルコに関しては、全てが順調のようです。このコンビが睨みを利かせている前では死神も怖じ気づいて降参しそうな勢いです!

(写真はウィルコが手術を受けた病院のある、BBCローカルテレビ局で放送したウィルコのマネージャーのインタビュー場面で映し出された日本国旗とファンからの寄せ書きです)

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