ハフィントンポストに掲載されたケニー・ジョーンズのインタビュー。インタビュアーは、コアな60年代からのザ・フー・ファンとしても有名なビンキー・フィリップス。自らミュージシャンでもあるビンキーが豊富な知識と独特のユーモアで、ケニーのファンにとっても、ドラマーにとっても、フー・ファンにとっても興味深い話をたくみに引き出しています。
ウエストエンドに育ったケニーがスキッフル・バンドに誘われ、最初はバンジョーをやる予定だったのがドラムになったこと、キース・ムーンと共通の音楽的下地、ジョン・エントウィッスルとの交友、悪名高いオーストラリア公演でキースがホテルの窓からドラムを放り投げたこと、キース・ムーンが亡くなる前日のパーティーと翌日テレビでその死を知ったときのこと、シンシナティでのファンの圧死事件、そして圧巻はフーに参加した経緯が詳細に語られていることです。
マネージャーから電話がかかってきたのを一旦断ったものの、ピートとの話し合いで気持ちが傾いていったくだりには、ルーツを同じくし、彼らが常に新しいものを追求する真のミュージシャンだということに感動させられます。そして結局、同じアレンジの枠に留まることになり、新しいことが出来なかったというケニーからの見解は一読の価値あり。
http://www.huffingtonpost.com/binky-philips/interview-kenney-jones-dr_b_4618390.html?utm_hp_ref=tw